交感日記 野村さんへ

交感日記 野村さんへ

タイトル
たとえば、同じような長寿アニメである『名探偵コナン』において「コナンは何者でどんな目的があるのか」という質問をされたら、ほぼ全員が正しく答えられると思う。この違いはなんなのだろうか。
『名探偵コナン』のアニメでは、冒頭で必ずコナンが小学生の身体になってしまった経緯が語られている。つまり視聴者はコナンが最終的になにを成し遂げたいのかを知った上でアニメを観ることになる。『おじゃる丸』にはそういった演出はない。『おじゃる丸』の初回放送からは27年以上が経っていて、第1話を観た人やその内容を覚えている人がほとんどいないので、(僕や僕の子どもを含め)おじゃる丸が何者かわからない状態で視聴せざるを得ないのだ。
『それいけ!アンパンマン』は、『おじゃる丸』と『名探偵コナン』のちょうど中間だと思う。アンパンマンが何者かは本編でいちいち語られないが、YouTubeを観てみるとアンパンマン誕生の経緯を描いたアニメがアップされている。
何百回、何千回と放送が繰り返されていく中で、起源そのものが忘れ去られていく構図は、実はキリスト教の聖書なんかと似ているのかもしれない。長い間愛されている作品を『おじゃる丸』型と『名探偵コナン』型に分けてみるのも面白い。たとえば、『サザエさん』はどうだろう。サザエさんはマスオさんとどのようにして出会い、結婚することになったのか。そもそもその経緯が描かれているのだろうか。


